森鴎外の名は友人のペンネームから取った

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 『舞姫』や『高瀬舟』などの作品で知られる森鴎外。彼のペンネームは友人のペンネームから取ったものだった。

 もともとは観潮楼と名乗っていたが、1890年、小説『舞姫』を発表した際に、森鴎外と名乗り始めた。

 このペンネームは、森鴎外の友人、斉藤勝寿のペンネーム「鴎外漁史」と、森鴎外の本名の森林太郎の苗字を取って付けられたものだった。

 その後も森鴎外と名乗り作品を発表。一躍有名になった。

 一方、名前を取られた友人は改名を余儀なくされ、「無名道人」を名乗った。