岐阜県には「昼飯町」という地名がある

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 岐阜県大垣市には、「昼飯町」という奇妙な地名がある。

 読みは「ひるめしちょう」ではなく「ひるいちょう」。JR美濃赤坂線、美濃赤坂駅から西方向、徒歩12分ほどの場所にある。「昼飯」の名で、町内を走る名阪近鉄バスのバス停名にも使われている。

 「難波の堀江」から拾い上げられた如来像「一光三尊阿弥陀如来佛」を運んでいた一行が、納め先の信濃善光寺に向かう道中、昼食をとったことに由来するとされる。一行は新緑に覆われ、ツツジの花が咲き乱れる美しい光景に見とれ、ここで昼食をとることを決めたという。

 昼飯町内には数軒の飲食店が店を構えており、地名の面白さからメディア取材が来る店もある。昼飯で食べるランチはまた格別だろう。