サッカーで1試合に36枚のレッドカードが出たことがある

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 サッカーで悪質な違反行為を行った場合に出されるレッドカード。これが出されると、出された選手は退場となり、ピッチ上の選手の人数が減るため相手チームに有利に働き、大いに盛り上がる。そんな中、アルゼンチンでは、ピッチ上で戦う1チーム11人、両チーム合わせて22人を超える、1試合に36枚のレッドカードが出されたことがある。

 アルゼンチンの5部リーグで2011年2月26日に行われたクライポーレ対ビクトリアーノ・アリナス戦でのできごと。アウェイのビクトリアーノ・アリナスは試合中に2人の退場者が出た影響もあり、ホームのクライポーレに0-2で敗れた。これにビクトリアーノ・アリナスの選手が激怒。両チーム全選手が乱闘騒ぎを起こし、主審のダミアン・ルビノは控え選手も含めた1チーム18人、両チーム合わせて36人にレッドカードを出した。用具係1人にも退場処分を下し、計37人が退場となった。

 クライポーレのセルジオ・ミッチェリ監督は、「ほとんどの選手は仲裁しようとしていただけ。(レッドカードは)主審が混乱した結果だ」と話した。

 レッドカードは数人に出されても試合は続行されるが、FIFA国際サッカー連盟の規定では、ピッチ上の出場選手が6人以下になったチームが出た時点で、また、JFA日本サッカー協会の規定では7人以下でその試合は没収試合となる。没収試合になると、スコアに関係なく、原因となったチームが0-3で負けとなる。