硬貨は製造年によって金属の含有比率が異なる

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 硬貨には銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛など様々な金属が使われている。これら金属の含有比率は、製造された年によって異なる。

 金属の値段は相場によって大きく変動する。同じコストで作るためには金属の含有比率を調整する必要があるのだ。硬貨には製造された年が刻まれているが、これは年によって異なる金属の含有比率を判断する役割もある。

 なお、近年製造された硬貨は、相場の影響が少ないため含有比率は変わっていない。

 だが、硬貨は数十年使われ続け、今でも古い硬貨も市場に出回っている。一方、紙幣は寿命が3年から4年程度と短く、製造年を入れる必要がない。