ライターはマッチよりも先に発明された

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 共に火を付ける道具のマッチとライター。現在はライターの方が主流であることからライターの方が後に発明されたと思われがちだが、実際はマッチよりも先に発明された。

 マッチは1827年、イギリスの化学者、ジョン・ウォーカーが発明した。塩素酸カリウムと硫化アンチモンの混合物を用いたもので、「friction lights」の名で発売。だが、着火性が悪く、フランスのソーリアが黄リンを用いたものを発明した後は、こちらが広まった。

 一方、ライターは1772年、エレキテルの発明などで知られる平賀源内が発明した。火打ち石にバネ仕掛けの小さなハンマーを打ち付け、もぐさを燃やすという仕組みだった。