日本初のスクランブル交差点が作られたのは熊本市

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 東京・渋谷駅前には1回の青信号で多いときには約3000人が渡ると言われる巨大なスクランブル交差点があることで知られる。そのスクランブル交差点の第1号は、熊本県熊本市に作られた。

 熊本市内にある「子飼本町」交差点がそれだ。1968年12月1日に設置され、今なお残っている。

 設置当時、交差点は熊本市電黒髪線の停留所の終点が絡む複雑な構造で、周辺に商店街が立ち並ぶことから、熊本大学の学生や買い物客らで溢れ、混雑していた。そのため効率良く交通の流れを作ろうと、アメリカ・ニューヨーク5番街のスクランブル交差点をヒントに、県警が試験導入した。