アフリカ大陸最南端は喜望峰ではない

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 アフリカ大陸最南端といえば喜望峰――。これは誤りである。

 喜望峰から東南東へ150kmほど下ったところにアフリカ大陸の真の最南端はある。名は「アガラス岬」。ポルトガル語で「羅針盤」を意味する。1497年にヴァスコ・ダ・ガマが着いたとき、羅針盤の針が西から東に切り替わったことを記念して名付けられた。

 岬には最南端を示す碑が建ち、岬からはインド洋と大西洋の海境を見下ろすことができる。また、灯台もあるが、他に観光客の目を引くものは少ない。そのため今でも喜望峰に案内しているのが実情のようだ。