普段部屋の片付けなんてしないのに、試験の前になると、「部屋が片付いていなければ勉強に集中できない」などと意味不明な理由で掃除を始める。このような心理現象のことを「獲得的セルフ・ハンディキャッピング」という。
「セルフ・ハンディキャッピング」は「自分で不利な状況を作る」を意味する英語。部屋の掃除など別のことを始めるものは特に「獲得的セルフ・ハンディキャッピング」と呼ばれる。また、勉強していないことを人に話すものは特に「主張的セルフ・ハンディキャッピング」と呼ばれる。
いずれも、失敗したときに自分のメンタルを守ろうとする自己防衛本能により引き起こされる。「自分はちゃんとしていけば出来たはず」とあらかじめ失敗したときの言い訳ができる状態にしておくことで、心理的ダメージを軽くする効果がある。