山口県には「むかつく」という半島がある

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 山口県長門市には、「むかつく半島」という奇妙な地名がある。

 漢字で書くと「向津具半島」。名前の由来は、「向こうの国」を意味する「向国(むかつくに)」からとされる。向こうの国とは中国のこと。この地には楊貴妃が国を逃れて流れ着き、亡くなったという伝説が残っている。

 半島内には、向津具小学校や、向津具公民館などもある。また、奉納された100基以上もの鳥居が並ぶ「元乃隅稲成神社」や、日本海を望む大草原が広がる「千畳敷」など数々の絶景スポットが知られている。その絶景をひと目見れば、むかつく心も落ち着くだろう。

 向津具半島は、同市北西部にある半島。JR山陰本線、人丸駅から北西方向、車で20分ほどの場所にある。