初めてカレーライスを見た日本人の感想は「至って汚き物なり」

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 今や日本でもおなじみのカレーライス。この料理を初めて見た日本人の感想は、「至って汚き物なり」というものだった。

 日本人で初めてカレーを見たのは、遣欧使節団の一員としてフランスに渡った三宅秀。1863年、旅の途中に乗った船で、乗り合わせたインド人たちがカレーを食べていた。

 その光景を見た三宅は、「飯の上にトウガラシ細味に致し、芋のドロドロのようなものをかけ、これを手にて掻きまわして手づかみで食す。至って汚き物なり」と日記に記した。