現在のぐんまちゃんは2代目

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 全国のご当地キャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ2014」で第1位に輝いた群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」。現在よく見かけるぐんまちゃんは2代目のものである。

 初代ぐんまちゃんは、1983年に群馬県で開催された第38回国民体育大会(あかぎ国体)のキャラクターとして誕生。蒼色のたてがみを持つ4本足で走る馬をモチーフとしている。

 一方、2代目ぐんまちゃんは、1994年に群馬県で開催された第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック)のキャラクターとして誕生。ポニーをモチーフとしている。当初は「ゆうまちゃん」という名前で活動していた。「ゆうま」は、ゆうあいの「ゆう」と群馬の「ま」に由来する。

 時が経つにつれ、初代ぐんまちゃんより、ゆうまちゃんが活躍することが多くなった。主な理由は、初代ぐんまちゃんの著作権の問題だ。初代ぐんまちゃんは漫画家の馬場のぼるがデザインしたもので、使用時のデザインの変更を認めていなかった。

 一方、ゆうまちゃんは県職員の中嶋史子さんがデザインしたもので、デザインの変更も認めているため、ポーズや服装の変更が柔軟に対応できた。

 ゆうまちゃんは2008年7月、東京・銀座のアンテナショップ「ぐんま総合情報センター」(ぐんまちゃん家)のオープンを機に、2代目ぐんまちゃんとして活躍することが決まった。