江戸時代の古地図は表門を頭にして名前が書かれている

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 江戸時代の古地図は名前の向きがバラバラになって書かれているが、これは、表門を頭にして書いているからである。

 この方式は、当時、大名屋敷が多かったことに起因する。大名屋敷ともなれば、その広さは数万坪規模となる。目的の家の表門がどこにあるか探すだけでも一苦労だ。

 そこで、表門がどこにあるかわかるように、家主の名前の書き出しと門の向きが合うように書かれるようになった。