ひこにゃんと招き猫のルーツは同じ

情報提供: 皇神厄太 様||No.128

 滋賀県彦根市のマスコットキャラクター「ひこにゃん」のルーツは、東京都世田谷区の豪徳寺にまつわる招き猫伝説である。

 招き猫伝説は、江戸時代初期に彦根藩の二代目藩主となった大名、井伊直孝にまつわる話。直孝がある日、弘徳院(のちの豪徳寺)にある木の下で雨宿りしていたところ、一匹の白い猫が門の前で手招きをしていた。それを見た直孝は猫に近寄ってみた。

 するとその直後、さっきまで直孝が雨宿りしていた木に雷が落ちた。直孝は猫に感謝し、和尚とも親しくなった。その縁で直孝は弘徳院に多くの寄進をし、名前を豪徳寺として井伊家の菩提寺としたという。

 この伝説を元に生まれたとされるのが招き猫だ。現在では右足を挙げているものは金運を、左足を挙げているものは商売繁盛を祈願する縁起物となった。

 ひこにゃんもまた、この伝説を元に生まれた。ひこにゃんは2007年、彦根城築城400年を記念して誕生。全国のご当地キャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ2010」で、記名投票部門の第1位に輝いた。