6.2mも髪を伸ばした人がいる

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 ベトナムの男性、トラン・ヴァン・ヘイさんは2004年、髪の毛の長さが6.2mに達し、ギネス記録に認定された。

 31年間にわたって髪を伸ばし続けた。散髪に行くことはなく、髪を洗ったのもままならなかったといい、ギネス記録認定当時、最後に髪を洗ったのは「6年前」だった。

 髪の毛はまつ毛などとは違い、生活するうちに体内に溜まる有害物質を排出する器官であるため、常に伸び続ける。だが、ふつう1日に伸びるのは0.3~0.5mmほどと言われ、男性で3~5年、女性で4~6年で寿命を迎える。そのため最長でも1mほどが限界である。

 ヘイさんの髪の毛は、長毛で知られるアンゴラウサギが持つ「FGF5」と呼ばれる突然変異遺伝子のような遺伝子を持っていたと考えられている。「ロン毛」と呼ぶには長すぎるこの髪の毛は、「アンゴラウサギ毛」とでも呼ぶべきだろうか。