クラシック曲には指揮者が倒れる曲がある

|No.299

 クラッシク曲には、指揮者が倒れるよう楽譜に指示が書かれている曲がある。

 その曲の名は『フィナーレ』。アルゼンチンの作曲家、アウリシオ・カーゲルが作曲した。

 指示が書かれているのは、20分程度ある曲のうち、開始から15分程度経った頃の譜面。指揮者に対し「突然の痙攣に見舞われたかのように硬直する。右腕を上げ、肩が盛り上がる。左手でネクタイを緩め、自分の胸の辺りを軽くさする」「譜面台を掴む」「後ろの床(聴衆側)に頭を向けて倒れる。そのため譜面台は彼の上に引き倒される」と具体的な指示があり、指揮者が倒れた後はコンサートマスターが代わりに指揮をするとも書かれている。