左側に目があるカレイもいる

|No.247

 「左ヒラメに右カレイ」――。扁平な体型で見分けの付きにくいヒラメとカレイを、目の位置から見分けるための有名な言葉である。だが、この法則が当てはまらないカレイも存在する。

 例えば、ヌマガレイ(カワガレイ)がそれだ。カレイ科でありながら多くは目が左側にある。目の位置は棲息する場所によって変わり、日本近海に棲むものはすべて、アラスカ沖に棲むものは約7割、カリフォルニア沖に棲むものは約5割のヌマガレイが、左側に目がある。

 なお、棲息地により目の位置に違いが出る理由は解明されていない。