白バイはもともと赤バイだった

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 警察が交通取り締まり業務などに使用するオートバイは「白バイ」と呼ばれ、白い車体をしているが、オートバイによる交通指導の取り締まりが始まった当時は、赤い車体の「赤バイ」だった。

 オートバイによる取り締まりが初めて実施されたのは1918年1月1日。警視庁管内の、麹町、愛宕、上野の3署に1台ずつ配車され、予備車3台を合わせた計6台が準備された。

 当時は現在のように白い車体ではなく、車体全体が真っ赤に塗られ、「赤バイ」と呼称された。車社会の黎明期だった当時、目立つ派手な色の車はあまり存在せず、警察の取り締まりであることを目立たせるために真っ赤な車体が考案された。

 その後、車社会が進みバラエティに富んだカラーリングの車が増え、赤い車体は目立たなくなった。1936年8月1日、白い車体に少しでも一般車より目立つデザインの「白バイ」に変更された。