雑学ぼっくす

2015.03.04|No.172

悩みを人に語ると気が済む効果の名前は「カタルシス効果」

 一人で悩んでいても解決策が見つからず、悩みすぎていることにまた悩んで、人に喋ったら気が済んだ。よくよく振り返ると相手から何かアドバイスをもらったわけではなく、ただ相槌を打ってもらっていただけだった。こんな経験はないだろうか。この効果の名前を「カタルシス効果」という。

 人は、心の中にある不安や苦悩などの感情を溜めたまま解消できないと、心身症やノイローゼなど体の調子が悪くなったり、自殺や暴力などの行動を起こしたりしてしまう。

 だが、これらの感情を言葉にして言うと、溜まっていた感情が解放され安堵感を得られる。相談を受けた人は、ひたすら相手の話を聴いて相手を受け止め、不安や苦悩などの感情を吐き出させることが必要だ。たとえ解決策が見つからなくても、話を聴いてもらえるだけで相手は安心する。

 「カタルシス」は、「浄化」を意味するギリシャ語。元々は、演劇で悲劇作品を鑑賞するとその世界へ感情移入して、日常生活で溜まっていた感情が解放され快感が得られる効果として、アリストテレスが提唱した。

 語るだけでカタルシス(浄化)される効果。この不思議な一致は果たして偶然なのか故意なのかと悩み出してしまったので、今読んでいるあなたに打ち明けることにする。