片手で2つに折って開ける調味料容器の名前は「ディスペンパック」

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 マーガリンや、ケチャップとマスタードなどが入った、片手で2つに折って開ける容器。その名前は「ディスペンパック」という。

 「ディスペンパック」とは、英語で「調合する」を意味する「dispense」と、「包装する」を意味する「pak」を合わせた造語。

 アメリカのサンフォード・レッドモンド社が1983年に考案した。

 もともとは、片手で塗り薬を塗るために作られた。ある日、社長の友人が、電信柱など両手が使えない高所での作業で怪我をしたとき、毎回地上に降りて薬をつけるのが面倒だと漏らした。これをきっかけに、片手で塗り薬を塗るためのものはできないかと開発した。

 1986年、キユーピーや三菱商事らがディスペンパックジャパン社を設立。日本におけるディスペンパックの独占実施権を取得した。ディスペンパックは、調味料を入れる容器として使われるようになった。

 ディスペンパックジャパン社は1989年、2種類のものが入れられるタイプを考案。ケチャップとマスタードが入ったものは、このときに作られた。