サンタクロースには国際認定試験がある

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 サンタクロースとして公式に活動して良いことを認める国際試験がある。

 試験は、グリーンランドに本部を置く国際サンタクロース協会が実施。これまで世界で200人弱の公認サンタクロースが誕生している。

 書類審査と実技試験の2つの試験で行われる。

 書類審査では①結婚していること②子どもがいること③過去にサンタクロースとして活動した経験があること④体重が衣裳込みで120kg以上あるなどサンタクロースにふさわしい体型であること―の4つの条件が求められる。

 書類審査に合格すると、試験会場で実技試験を受けることになる。だが、会場に向かう前から試験が始まっていると言っても過言ではない。自宅から会場までは正装のサンタクロース姿で向かう必要がある。さらに、試験はコペンハーゲンのバッケン遊園地で、真夏に行われる。

 実技試験はまず体力測定から始まる。受験者は、50mを走り、煙突にはしごで登ってもぐり、暖炉から這い出てプレゼントを置き、暖炉の上に置かれたクッキーと牛乳を完食した後、再び暖炉から煙突に出て国旗を振り、煙突から降りて50m走る。この一連の動作を2分以内で行えば合格となる。

 次の試験は、長老サンタクロースによる面接。長老の前でデンマーク語か英語で自己紹介のスピーチを行う。

 さらに、身だしなみの審査。自分の出身地の伝統や風習に合った衣装を自作し、その出来が審査される。

 最後に宣誓文の朗読。世界会議に出席した全ての公認サンタクロースの前で、ステージ上から宣誓文を読み上げる。宣誓文は全てHoHoHoだけで書かれているという。

 すべての審査に合格すると晴れて公認サンタクロースとして承認される。

 日本人では唯一、マンボミュージシャンのパラダイス山元さんが合格した。