「SOS」に意味はない

情報提供: やすす 様||No.114

 モールス信号の遭難信号「SOS」は、何かの言葉を略したものではなく、特に意味はない。

 モールス信号で、Sは短点3回の「・・・」、Oが長点3回の「---」となる。「SOS」は、最も単純で打ちやすく、聞き取りやすい組み合わせであることから、遭難信号として使われるようになった。

 ゆえに、「Save Our Souls」や「Save Our Ship」の略とする説もあるが、これは誤りである。

 「SOS」は1906年、ベルリンで開かれた「第1回万国無線通信会議」で採択され、1908年に正式に批准された。日本では電波法により定められている。

 批准の1年後の1909年6月、アゾレス諸島沖で難破したスラボニア号が初めて「SOS」を発信した。