インドでは昔、弟が先に結婚するとき兄は木と結婚した

情報提供: カレイドスコープ 様||No.100

 インドのカーストの最上位にあたるブラーマンの間ではかつて、弟は兄よりも先に結婚してはいけないという風習があった。そこで、弟が結婚したいのに兄がまだ結婚していない場合の措置として、儀式的に兄が樹木と結婚して、弟が結婚できるようにしていた。

 この制度は、「木婚」(ツリーマリッジ、モックマリッジ)と呼ばれる。

 インドでは他に、奇数が不吉とされることから「奇数回目の結婚」を避けるため、ブラーマンでなくても結婚や再婚のときに木婚が行われることもあったという。

 余談だが、日本では5回目の結婚記念日のことを木婚式という。無論、これとは無関係である。