雑学ぼっくす

thx: ミハナ さん | 2014.10.01|No.10

『エリーゼのために』はもともと『テレーゼのために』だった

 ベートーヴェンのピアノ曲『エリーゼのために』のタイトルはもともと、『テレーゼのために』だった。

 同曲は、ベートーヴェンが愛した、テレーゼ・フォン・マルファッティに贈られたとされる。

 テレーゼは、ベートーヴェンの主治医の姪で、ベートーヴェンからピアノを教わっていた。1810年、ベートーヴェンは当時39歳、テレーゼは当時18歳のときだった。ベートーヴェンはいつしかテレーゼのことを好きになり、結婚のために洗礼証明書を取り寄せて、プロポーズした。だが、ベートーヴェンは振られてしまった。

 失恋したベートーヴェンは、テレーゼのことを想い、同曲を作曲した。だが、発表されたとき、楽譜に書いてあった直筆の字が汚く、「テレーゼ(Therese)」の部分が「エリーゼ(Elise)」として広まってしまったとされる。

 余談だが、ベートーヴェンの『ピアノソナタ第24番』は、ベートーヴェンが生涯唯一婚約したテレーゼ・フォン・ブルンスヴィックに献呈されたことから、『テレーゼ』という副題が付けられている。偶然にも同じテレーゼという名前だが別人。こちらのテレーゼとは、1806年に婚約、1810年に破談している。

 『ピアノソナタ第24番』が作曲されたのは1809年。『エリーゼ(テレーゼ)のために』はその1年後に作曲された。